vol.098:なぜ中国政府はテック企業の締め付けを強化するのか。公正な競争とVIEスキーム

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2021/11/15
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 098 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、VIEスキームについてご紹介します。 中国だけでなく、どこの国であっても、メディアやインフラ関係には外資の参入規制があります。メディアやインフラが外国企業の所有物になってしまうと、安全保障上の問題が生じるからです。 中国では、これに国内産業保護が加わり、広い範囲で外資の参入規制が行われています。 しかし、テック企業は、創業時に大きな資金を必要とし、それで市場を握り、利益を出していくというビジネスモデルです。アリババやテンセント、京東といった第1世代のテック企業が創業したとき、中国国内には投資会社などほとんどなく、銀行も海のものとも山のものともつかないテック企業には投資をしてくれません。 そこで、ケイマン諸島などのタックスヘイブンにダミーの国際会社をつくり、ここで外資の投資を受け、国内事業会社とは資本関係ではなく、契約関係でつながるというトリッキーな手法を取らざるを得ませんでした。これがVIE構造やVIEスキームと呼ばれるものです。 この1年、中国政府はテック企業の締め付けを強化していますが、その背景にはこの中国法のグレーゾーンをついたとも言えるVIEスキームの解消があります。 今回は、中国のテック企業に対する締め付けと、その背景にあるVIEスキームについてご紹介します。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 098 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼
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