インフレ通貨ドル買いの危険性
「揺らぐドル全面高」
ドル独り勝ちの勢いに陰りが見られます。9月になってドル指数は上昇基調を強め、投機筋の動きを反映しやすいシカゴIMM通貨先物の非商業取引では、主要6通貨に対して、ドルは全てに買い越しとなり、週に200億ドルを超えるドルの買い越しが続いていました。主要6通貨に対するドル指数は10月半ばには94.5を超えていました。ドル円も一時114円台後半をつける場面も見られました。
ところが、10月後半からこのドル買いの勢いが落ち、ドルもやや調整の下げを見せるようになりました。先週末には主要6通貨に対するドル指数は93台半ばに低下しています。ドル円もリスクオンの中で113.42円まで円高に戻しました。ドル全面高に陰りが見えるようになりました。