●相続で気を付けるべき4つのパターン
前号で述べましたように、相続税の課税最低限度が大きく引
き下げられ、庶民でも相続税を払う可能性がでてきました。
また相続税がかかる、かからないに関わらず、「相続」は誰
もが気にかけておかなければならない問題です。
中でも特に次の4つの境遇の人は、注意を要します。
「小金が溜っている人」
「家族のために多額の生命保険に入っている人」
「子供のいない夫婦」
「地価が上がっている地域に家を持っている人」
これらの人たちは、非常に問題が起きやすい要素を持ってい
るのです。
相続で大きな問題になる人(遺族)のほとんどは、この4つ
のうちのどれかに当てはまるのです。
では次項以下でこの4つの各々についてご説明しましょう。
●小金が溜っている人
「小金が溜っている人」
というのは、金持ちとまでは言えないけれど、そこそこ資
産を持っている人です。
具体的な金額はというと数千万円から1億円程度です。
こういう人は、今の高齢者の中でかなりいるはずです。
1960年代、70年代に就職したいわゆる「団塊の世代」
では、最近、定年退職を迎えています。
彼らは、高度成長期やバブル期の恩恵を受けたために、比
較的、豊かな経済生活を送ってきました。
かなり退職金ももらっている人も多いです。
しかし、彼らのほとんどは自分が金持ちだなどとは思って
いません。
彼らの世代では、もっと成功したりたくさん稼いでいた人
はたくさんいいたからです。
「自分の収入はそれほど多くない」
と思っているので、相続対策などはほとんどしていないの
です。
「相続」は事前準備が非常に大事なことです。
だから、こういう小金を持っている人は、要注意なのです。
事前準備さえしていれば、「小金持ち」くらいの資産では、
相続税などで大きな打撃を受けることはありません。
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