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新政権誕生で株上げ予想した証券屋のあんた!嘘つきもいい加減にせいというお話

今市的視点 IMAICHI POV
  • 2021/10/03
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********************************************************   今市的視点 IMAICHI POINT OF VIEW   金融、経済、政治、企業といった領域でのニュースや   トピックスをテーマに独自の視点で鋭く切り込みます   ツイートアカウント @imaichitaro   よろしかったらフォローもお願いします。      10月3日号 ********************************************************** 新政権誕生で株上げ予想した証券屋のあんた!嘘つきもいい加減にせいというお話 自民党総裁選が終了し岸田新政権が樹立となりました。 自民党総裁の顔が変わったわけですから次の選挙まで は曲りなりにも新総理大臣ということになるのですが 事前に本邦証券業界のアナリストの方々が声高に予想 した新政権期待相場などというものは先週どこにも 現れずに1年間コロナ対策にも経済対策にも無策・ 無能力を発揮しまくった菅首相が事実上の辞任を口 した9月3日から上昇した分をすべて戻して9月 最終週と10月初日の相場を終えることとなってい ます。つまり総裁選効果など日本株には全くなかった ということです。 まあ本邦の証券会社のアナリスト、営業の皆様方は どんなに相場状況が悪くなっても将来は確実に上昇 することを常に口にするのが業界内で生き残るための 常套手段になっているようですから会社の席を失わ ないためにもこうした言い様を常に維持していなくて はならないのでしょうが、昭和の時代にはワークした かも知れないこうしたアノマリーは外国人投資家や アルゴリズム、AI主導の本邦株式市場ではまったく 機能しないことを改めて確認することになってしまい ました。商売ですから何を言っても構わないとは思い ますが右も左も判らない個人投資家にこうしたことを 吹聴して煽るのはいい加減にしてほしいと声を大に して叫びたい気分です。この9月からの相場では菅 氏の辞任がヘッドラインを踊ったとたんに為替はほんの 20銭程度動いたものの、日経平均は先物も現物のCFD も微動だにせずにすぐに大幅上昇に転じたのが間違いの 始まりで新政権が樹立すれば新たに財政出動なども期待 でき少なくとも国内の株式相場の指数は上昇すると妄想 したことが間違いの始まりだったのではないかと感じて います。 ■アルゴも認識しないKISHIDA PMのヘッドライン 今回の自民党総裁選の一連の報道でもっとも笑ったのは 外人投資家が全くKISHIDAなる人物に対する知見がなか ったことですでにSNSでも語られていますが、ファンド などからWho’s Kishida?のメールが飛び交ったことで 機械学習のアルゴリズムはひとでも知らないことを先行 認知するのはよほどAIが長けていない限りありえない わけで、同じくニュースがでても挙動が限られることと なったのは言うまでもありません。 第一次安倍政権がご自身の辞任で瓦解して以降、2012年 に安倍氏が総選挙で勝って返り咲くまで、ほぼ毎年総理が 変わるという状況が自民党でも民主党でも続きましたから 首相が与党内の思惑で変わるというのは世界の金融市場から 見れば実に安定感のない状況で、ある米系メディアは 毎年総理が変わる日本を回転ドアと呼んで揶揄した時期が 長く続いたことは記憶に新しいところです。 菅首相が70%近い支持率からスタートしたのにわずか1年 でまたしても政権終焉となったことを考えるとまたしても 新たな回転ドアの時代が到来していると海外投資家勢が 考えるのは無理もないことで、まして聞いたこともない 岸田氏が新総裁、総理と言われても特段買い向かう輩がでて こないのは当たり前の状況といえます。第二次安倍政権が スタートした時点は自民党が総選挙で勝利しそのうえで 安倍氏が選出されたことが今回の岸田政権誕生とは大きく 異なるものがあります。 また安倍氏は一度総理大臣を経験しているということで 世界的に知名度があったこと、さらに国策で株価を押し 上げ円安を強力に推進するという政策に海外ファンド勢 が飛び乗るかかちで政権発足当初から相場が大きく上昇 したのが現実で、既存の任期の中で自民党の総裁が 変わると言うのは本の表紙が一時的に差替えになった ぐらいのインパクトしかないというのが現実であったの でしょう。 ■大きな政策転換が実現できないかぎり本邦起因で株が上昇することはない 先週中国の恒大集団の破綻リスクの問題や米国の債務上限 問題などから米株は大きく下げましたが10月1日には リスクオンを取り戻しかなり値を戻す展開となりました。 それを受けてとりあえず2万9000円は回復する見込み ではありますが、外的要因で岸田氏に問題があったわけ ではないとは言え、3日で1400円以上もするする続落 するというのは世界的に市場参加者が岸田政権になんの期待 もしていないことの表れであることは間違いなく、ここから 日本株の指数が上昇するのは米株の上昇にリンクするもの であっても岸田政権期待から上がるものではない可能性が 極めて高くなるところです。 新政権での新たな財政出動や金融緩和を期待する向きも 多いわけですが、昨年度安倍政権では実の通常の国家 予算の2倍近い180兆円以上の予算で臨みましたが成長 がはかられたのはごくわずかであり昨日のメルマガの とおり税収も税率が上がった消費税が2兆円強増えただけ というかなりお粗末な結果がでています。また緩和と言って も日銀は国債買い入れの財政ファイナンス以外新たな手立て をもっておらず、むしろポスト黒田で出口を模索しはじめて いるのが現実です。 過去の日本経済で新政権誕生から株価が上昇した時代が あったことは事実ですし、総選挙がはじまると株価は上昇 し勝ちであるということも良く知っていますが、海外投資家 主体のドラスティックな相場ではそうした昭和や平成の遺物 のようは話はもはや持ち出すべきではないでしょう。 証券マンの発言というのは米国でも相当胡散臭いものがあり どこの国でも大して変わりがないのかもしれませんが、 あまり適当な嘘をつくのはそろそろやめにしたほうがいい のではないでしょうか。ニュースが相場をつくるのではなく 相場がニュースを作るとはけだし名言ですが、株も為替も そう言った傾向はかなり強いことを予めよく理解しておく 必要がありそうです。
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