見た目以上に中国の輸入が減少
「4月をピークに減少傾向」
市場での一般認識は、中国経済は好調で、輸出入もドルベースで前年比2桁の大幅な増加を続け、好調を続けている、ということになっています。日銀の黒田総裁も会見では米中両国とも経済は好調で、日本の外需環境は良好で、全く心配ないとしていました。しかし、世界貿易の動きには暗雲が立ち込めてきました。
世界貿易の数字をまとめているオランダ経済分析局(CPB)のデータによると、実質世界貿易はここへきて頭打ちから減少を見せるようになり、その主因が中国にあります。季節調整後の実質世界輸入は今年1-3月が前期比3.3%増、4-6月が同1.9%増と、減速しながらもまだ増加している形になっています。しかし、7月までの3か月では前期比0.3%減となっています。
4月の水準が高かったために、4-6月の平均水準が前期比プラスになりましたが、5月以降は軟調で、7月の実質輸入は4月の水準に比べると2.1%減少しています。この変調をもたらした主因が中国の実質輸入減少です。
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