第14回 時代とともに変化する文章の書き方

前田安正の「マジ文アカデミー」
古文の授業で平安時代の文章に接したことがあるけれど、ことばの意味も違うし、文法も違う。江戸時代の文章も僕たちにとっては古典だ。言文一致を実践した二葉亭四迷はもちろん、夏目漱石、森鴎外の文章に使われていた漢字も旧字体で、中学時代の僕には、すらすら読める代物ではなかった。 こうした明治・大正時代の文章は、僕たちが書き慣れている文章とは文体(文章の書き方)が異なる。僕たちはいったい、いつ文章のフォーマットを手にしたのだろう。 そんなことを思って、新聞の縮刷版を調べてみました。 明治時代には新聞の草創期と言えるほど多くの新聞が創刊されました。五稜郭の戦いで戊辰戦争が終結したのが1869年です。その3年後の1872年に東京日日新聞(現・毎日新聞)、1874年に讀賣新聞、1879年に朝日新聞など、いまに続く新聞が創刊されたのもこの頃です。明治維新の混乱が一段落したころ、これらの新聞は生まれたのです。朝日新聞は大阪で創刊しました。その2面に載った記事を見てみましょう。
これはバックナンバーです
  • シェアする
  • 前田安正の「マジ文アカデミー」
  • これからは「自らがメディアになる時代」です。就活・ビジネスなど、さまざまな場面で自己発信力が求められています。ところが、情報の受け手を意識して自らを表現することは、そう簡単ではありません。 『マジ文章書けないんだけど』(21年4月現在9.4万部/大和書房)の著者が、「自らがメディアになる」ための文章作法と「ことば」の可能性についてお伝えします。
  • 660円 / 月(税込)
  • 毎月 5日・15日・25日(年末年始を除く)
  • HTML形式