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第179回 分散型保険とブロックチェーン その1
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▼今回の記事
いつものように今回もビットコインを中心とした暗号通貨の今週の際だった動きについて報告する。
また今回は「分散型金融(DeFi)」の分野で比較的最近に出てきた「分散型保険」の概要を解説する。この分野ですでに稼働しているプロジェクトもいくつか紹介する。
▼今週の暗号通貨の動き
それでは早速、暗号通貨で今週の際だった動きを紹介する。いまビットコインを中心とした暗号通貨の強き相場が続いているが、それを後押しする楽観的な動きが多い。あまり否定的な動きは少なかった。主だったものを紹介する。
●「ツイッター」のジャック・ドーシーの動き
まず今週の注目されたのは、「ツイッター」の創業者でIT界の超大物、ジャック・ドーシーの動きだ。ビットコインの「分散型取引所」を開設すると発表したのだ。
「スクエア」と「ツイッター」のCEOであるジャック・ドーシーは、ビットコインのための分散型取引所を構築している。ドーシーは先月、「スクエア」がビットコイン向けの「分散型金融(DeFi)」サービスの構築に焦点を当てた「TBD」と呼ばれる新事業を開発していることを最初に発表した。その後、8月26日に560万人のツイッターのフォロワーにこのニュースを伝えた。
基本的にこのサービスは、ビットコイン専用の「分散型取引所」である。いまビットコインを入手するには、コインチェックやコインベースのような中央のサーバが管理する集中管理型の取引所で、円やドルなどの法定通貨でビットコインを買うのが一般的だ。しかし、こうした中央集権型のサーバであれば、ハッキングされることも多く、セキュリティーに問題がある。ハッキングされ、莫大な暗号通貨が盗まれる取引所は毎年後を絶たない。
しかし、取引所がブロックチェーンに基づく分散型であれば集中的に管理するサーバが存在しないので、このようなハッキングのリスクは低い。ドーシーは、このような「分散型取引所」がこれから主流となると見て、開設に乗り出したのだ。すでに「分散型取引所」はトレンドになりつつある。ドーシーが動いたことで、この動きはさらに加速するはずだ。
●暗号通貨は通貨ではない
そうしたなか、「ツイッター」や「テレグラフ」などのSNSで展開されているディスカッションで、ある見方が多くの支持を集め、一般化しつつある。それは、現在の暗号通貨は資産として認可されているので、金融当局による規制強化の可能性は少なく、これが引き金となるビットコイン相場の暴落の可能性も低いとする議論だ。このような議論に支持が高まりつつある。それは以下のような議論だ。
今日、ビットコインが再び上昇した。過去4ヶ月間、ビットコインの価格は30000ドルのレベルまで下落し、多くの投資家に大きな経済的損失を与えたが、最近、暗号通貨市場全体の相場が再び急上昇している。これは、ビットコインを中心とした暗号資産への投資家の信頼を反映している。
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