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在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の 『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』 ポイント解説 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 暗号通貨:恐ろしい騙しの手口 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先週につづいて暗号通貨の話題です。 暗号通貨が世界的に認められてきており記事が 非常に増えているからです。 しかしながら、素人を相手にした詐欺当然の 手口も横行しているようです。 8月12日ニューヨークタイムズのインター ナショナル版で 「実験的に暗号通貨を 作って 売ってみた」 という記事を見つけました。 記者はDavid Segal氏。自身の体験だけに迫力 があります。 以下、抜粋しましょう。 ================== 「ハイプ・コインと呼ばれるものは暗号通貨の 種類の中でも特に投機的な側面を持っています。」 「ハイプ・コインの作成はオンラインでピザを 注文するようなものです。すべてのプロセスは 自動化されており、スピーディーに行われます。」 「名前をどうするか、何枚のコインを作るかなど、 細かい部分は自分で決めることができます。」 「そこで5月のある日、私は自分の暗号通貨を 作りました。」 「台湾に住むダン・アレオラはYouTubeに『詐欺 コイン』の作り方と宣伝方法を投稿していたので、 彼とZoomで話しました。この動画は24万回以上も 再生されています。『通貨を発行するための最低 コストは8ドルです』と彼は語りました。」 「8ドルは技術に詳しい人向けのサイトを利用した 場合です。それ以外の人にはCointoolがあります。 数分間と約300ドルの手数料を払って私はボタンを 押しました。すると、すぐに2100万枚のコインが 作られました。それを私は『バカ』コインと 名付けました。」 「この名前は投資家に対して『買ってはいけない』 というサインでした。私は、このコインの価値が 上がることを望んでいたわけではありません。 見事に失敗してほしかったのです。重要なのは コインを作るのに専門知識は必要なく、多くは 薄っぺらで危険だということを示すことでした。」 「暗号通貨の発行者集団の最大の関心事は マーケティングであり、そのコインがすべての人を 豊かにすると人々に確信させるための精巧な 技術です。ハイプ・コインの宣伝の教科書には たくさんのページがありますが、私はその 一つ一つを真似しました。」 「7月2日、私はこのささやかで小さな宣伝装置を 起動しました。」 「まず、『Cointool』を使って、あたかも多くの 投資家が『バカ』コインを購入したかのように 見せかけたのです。このサイトのボタンを押すと 100個の暗号財布が瞬時に作成されます。 約70ドルで、それぞれの暗号財布に100枚の 『バカ』コインを入れました。その財布が コインを作った人と同じ人が作ったものだとは わからないのです。」 「TIKTOKのパフォーマーを雇って『バカ』コイン を紹介する動画を投稿してもらう必要もありました。 Collabstrというサイトで、私は理想のパフォーマー も見つけました。」 「最後にCryptoMoonShotsの誕生宣言を書きま した。Fiverrというサイトで、Expert Troll と呼ばれる人物を見つけ、有料で告知を掲載 してもらったのです。」 「このコインと人工的な騒動にかかった費用は、 全部で約1,000ドル(約11万円)です。」 「オンラインでコインを熱狂的に盛り上げることは 『シリング(やらせ・さくら)』と呼ばれます。 ある夜にシリングをして翌朝には大金を手にして いた人を暗号界の誰もが知っています。」 (注:本例は日本の話ではありません) 「ほとんどのハイプ・コインは『ラグプル』で 終わります。ラグプルとは、開発者とその関係者が、 慎重に仕組まれた広告の中でピークに達した通貨を 現金化する作戦です。価格は急落し、取引は終了 します。Coinopsyのサイトには、数千枚の死んだ コインのリストがあります。」 「毎日、世界中で何十ものハイプ・コインが 開発者によって作られ、投資家に幸運を約束して います。しかし、たいていは失敗に終わります。 これらの通貨の大部分は2週間以内に無価値に なってしまいます。一方、開発者は数万ドル、 時にはそれ以上の利益を得ることができます。」 「私の『バカ』コインについては、ほとんど何も 起こりませんでした。4人が合計73枚の『バカ』 コインを購入し売上は1ペニー(1円)にも満た なかったのです。 幸いなことに、これは完全な失敗でした。」 ===================== 以上、記事中に語っているように、仮想通貨を 作るのは本当に簡単なようです。 (以下、本文に続く)

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