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知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
vol. 082
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みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。
今回は、ショートムービーの広告についてご紹介します。
ショートムービーサービス「TikTok」を見ていると、時折、テレビCMのような映像が挟まることがあります。よく見ると「広告」というタグがついていて、広告であるということがわかるようになっています。
しかし、中国の本家「抖音」では、広告コンテンツと一般コンテンツの違いがどんどんなくなっています。美味しそうな料理を紹介する映像なので見ていると、それが食材や飲食店の広告だったということに後から気がつくことがあります。広告の作り方が、一般の投稿動画にどんどん寄ってきているのです。
なぜ、そうなっているのか。それはその方がコンバージョン(購入率)が高くなるからです。企業イメージをアップさせる質の高い映像のCMよりも、ストレートに商品のよさや新しさを訴求する広告の方が、購入行動に結びつくからです。
ショートムービー広告がマスマディア広告と大きく異なるのは、マスマディア広告は広告の内容を記憶してもらい、それを店舗やECという購入できる場所に移動するため、維持してもらう必要がありますが、ショートムービー広告は広告画面をタップするだけで購入画面に一瞬で飛ぶことができるということです。
そこで、今回は、バイトダンス参加のデータ解析起業「巨量エンジン」が公表している抖音での広告分析事例をいくつか紹介して、ショートムービー広告がどのような特性を持っているかをご紹介します。
なお、連載「アリババ物語」は、前回でいったん締めとさせていただきます。最近、読者数も増えたこともあり、加筆修正をしながら第1回から再掲載をしていきたいと思います。
最初から読んでいただいている方には、同じものをもう一度お読みいただくことになりますので、同時に新しく「小米物語」を始めます。小米(シャオミ)の創業者、雷軍(レイ・ジュン)の物語をたどります。学生時代の企業、金山軟件(キングソフト)での苦闘、41歳での小米起業など、魅力的なストーリーを準備中です。
知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 082
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