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高野孟のTHE JOURNAL Vol.504 2021.6.28
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1105》
21~22年の沖縄は一大政治決戦の時
ーー衆院選、復帰50年、参院選、そして知事選
【2】《CONFAB No.504》
閑中忙話(6月20日~26日)
【3】《FLASH No.416》
自民党内で乱立する「議員連盟」は権力亡者とゾ
ンビの巣窟ーー日刊ゲンダイ6月24日付「永田町
の裏を読む」から転載
【4】《SHASIN No.441》
付属写真館
■■ INSIDER No.1105 2021/06/28 ■■■■■■■■■
21~22年の沖縄は一大政治決戦の時
ーー衆院選、復帰50年、参院選、そして知事選
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来年5月15日には、沖縄の日本復帰から50年という大
きな節目が訪れる。すでに「読売新聞」が6月16日付か
ら「返還合意50年/沖縄の今」と題した大型連載を始め
た(断続連載で今のところ25日付第6回まで)のを先駆
として、これから来春にかけアリとあらゆるメディアで
この50年は果たしてこれでよかったのか、よくなかった
とすれば次の50年はどう展望すればいいのかという議論
が展開されていくことになるだろう。
そしてそれを受けての来年9月の県知事選では、その
次の50年に向かって沖縄が踏み出していくのに相応しい
知事は誰かが問われることになる。玉城デニー現知事
は、もちろん再選を目指すのだろうが、3年前に彼を支
えた翁長雄志前知事の遺産としての「オール沖縄」陣営
がそのままの形で再選を支持するのかどうかは確定的な
ことではないし、仮に支持したとしても自民候補に勝て
るのかどうかも分からない。先週に那覇を訪れて、新聞
社幹部、政治学者、県議など各方面の意見を聞いた限り
では、辺野古問題でもコロナ禍対応でも玉城のリーダー
シップ不足はかなり深刻で、このままでは再選はかなり
難しいだろうとの見方が一般的である。
そこで、今年から来年にかけての沖縄の政治日程を1
つ1つ吟味しながら、問題点を探ることにしたい。
●今年はこれまで1勝2敗
今年1月17日に行われた宮古島市長選では、座喜味一
幸=前県議(社民、社大、共産、立民推薦)が1万5757
票を得、自公推薦の現職=下地敏彦に2782票差をつけて
4選を阻んだ。下地は沖縄の保守系市長の会「チーム沖
縄」の会長を務めてきた大物だが、この4カ月後には陸
上自衛隊駐屯地の用地売却を巡る贈収賄の容疑で逮捕さ
れた。
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