前のめりになったFRBの真意はどこに
「予想外のタカ派展開」
15,16の両日に開催された米国でのFOMC(連邦公開市場委員会、米国版金融政策決定会合)では、予想外のタカ派展開が見られました。前回までの会合では、資産買い入れ縮小は時期尚早で、利上げは早くても2024年以降となっていました。ところが、今回の会合では2023年に利上げを予想するメンバーが18人中13人となり、このうち11人は2回以上の利上げを予想しています。
超ハト派の地区連銀総裁が少なくとも2人はいるので、執行部も23年には利上げへと見方を変えた可能性があります。また、現在国債を月に800億ドル、住宅ローン担保証券を月400億ドル、あわせて1200億ドルの債券保有を増やす策を講じていますが、これについての議論を始めた可能性を示唆し、次回以降の会合でも資産買い入れペースや資産構成について議論すると示唆しました。