何のために文章を書くのか〈2〉

前田安正の「マジ文アカデミー」
中学3年の時に大阪から転校生が来た。1,2カ月して馴染んできたころ「大阪の女友達から文通相手を探してって言われたから、紹介しといたよ」と、突然通告された。「なんだよ、それ。やだよ。忙しいし、面倒くさいし」「いいでしょ。住所教えといたから」 えー、こっちの承諾もなしに、そりゃないだろう。とかなんとか抗弁するものの、もう住所を教えてしまったし、と有無を言わせず押し切られてしまった。もっとも返事を出さなきゃいいんだし、気にすることはない。僕にも通信の自由はある。 ところが何十年も経って振り返ってみると、これが文章を書く大きなきっかけになったことに気づく。その時には思いもしなかったことなのだけれど。
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  • 前田安正の「マジ文アカデミー」
  • これからは「自らがメディアになる時代」です。就活・ビジネスなど、さまざまな場面で自己発信力が求められています。ところが、情報の受け手を意識して自らを表現することは、そう簡単ではありません。 『マジ文章書けないんだけど』(21年4月現在9.4万部/大和書房)の著者が、「自らがメディアになる」ための文章作法と「ことば」の可能性についてお伝えします。
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