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言いすぎか!!
弁護士北村晴男 本音を語る
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Vol.115
2021.4.15
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目次
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【1】 『台湾の重要性に気づかない日本』
【2】 『北村晴男の"素"』
【3】 『番組出演予定
イベント情報』
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【1】 『台湾の重要性に気づかない日本』
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日本人にとって近くて親しみを感じさせてくれる台湾。しかし、意外と知らないことも多く、その一つが「台湾人は漢民族ではない」ということ。
台湾は、たいへん親日的で治安も良いことから、日本人の観光客が多い。地理的にも石垣島や宮古島に近く、温暖で、小籠包(ショウロンポウ)やマンゴーアイスなど、美味しいものが多い。
その台湾、オリンピックや国際的な場では「チャイニーズタイペイ」の呼称が用いられる。「チャイニーズ」という名前から、我々は、台湾の人たちは中華民族だと思い込んでいる。
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日本の大部分の研究者も、台湾の人種については、98%が漢民族(原住民が2%)と考えている。
その内訳は、戦後(1945年以降)、蔣介石(しょう・かいせき)の国民党と共に中国大陸からやってきた多くの漢民族、いわゆる外省人(がいしょうじん)が13%。清の支配を受けていた頃(1683年~1895年)にやってきた漢民族、いわゆる本省人(ほんしょうじん)が85%。この外省人と本省人を合わせた98%が漢民族だと言われてきた。イヤイヤ、17世紀以前から台湾に住んでいた人たちはどこに行ったの?という話。
ところで、国民党による恐ろしい独裁政治の時代(1949年~1987年)は、台湾の歴史や民俗の研究が禁止されていた。台湾史に関する書物を読んだり探究するだけで罪になった。まるで現代中国のウイグル自治区、モンゴル自治区のようだ。やはり、禁止には、ちゃんと理由がある。
李登輝さんが総統になり(1988年)、民主主義国家に生まれ変わると、台湾人の民族的な研究などが自由に行われるようになり、遺伝子研究も進み、さまざまなことがわかってきた。
結論から言うと、中国(チャイナ)が、台湾を中国化するために、つまり「台湾は元々漢民族(チャイニーズ)の島」という嘘を固めるために、歴史と民族の記憶を捏造(ねつぞう)したのである。
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ウイグル自治区で行われていること
歴史の捏造は、チャイナの得意技だ。台湾だけではない。ウイグル人への弾圧の仕方を見ていると、まさにそうだなと思う。
避妊手術が強制的かつ大規模に行われているのは、もう間違いない事実。4月5日付の産経新聞によると、ウイグル人の元医師の女性がトルコでインタビューに応じ、「トラックの荷台に乗せられて、多数の女性が病院に送られてきた。(不妊手術は)1人5分ほどで終わるが、何をされるのか不安で女性たちは泣き叫んでいた」「約80人に強制不妊手術を行った日もある」と明かしている。
中国政府が発行する「中国衛生健康統計年鑑」でも避妊手術の急増は明らかだ。
「ウイグル自治区で行われた女性の卵管を縛る手術は2014年の3,139件から18年は6万件弱となり、5年で19倍に急増。男性の輸精管を縛る手術は75件から941件に、女性の子宮内避妊器具(IUD)の装着も20万件から33万件に増加している」とある。中国の統計は元々嘘ばかりだが、こんな数字を出してしまった役人は今頃責任を取らされているはず。
収容所での、性的暴行や虐待、中国共産党や習近平国家主席への忠誠をたたき込む「洗脳」の実態も浮き彫りになっている。
アメリカが中国のウイグル人弾圧をジェノサイド(国家あるいは民族・人種集団を計画的に破壊すること)と認定したのはジョークでもなければ単なる陰謀論でもない。充分な証拠と確信があるのだ。
ウイグル人を中国各地に送り込み、そこで強制労働をさせる。逆に、ウイグル自治区には漢民族が大量に送り込まれている。
ウイグル人の血をどんどん薄めて、最後にはウイグル人を絶滅させ、100年も経てば、そこに居るのは漢民族だけ、という結果を目指している。まさに悪魔の所業だ。
台湾では、清朝の役人が「苗字をあげるよ、家系図もあげるよ」と言って、自分の出身地の言葉を勉強させた。漢人になる以上は漢人の言葉を覚えなさい、ということ。
ウイグルでも、中国語を話さないと処罰される状況にある。結局、漢民族だけの世界を目指し、長年にわたって悪魔的行為を続ける。
台湾でやったこと、ウイグルでやっていること、まったく一緒だ。
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