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高野孟のTHE JOURNAL Vol.492 2021.4.5
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1093》
4月リバウンド、5月緊急事態、7月感染ピーク
か?ーー「まん坊」という逃げ腰の対応でますま
す泥沼へ
【2】《CONFAB No.492》
閑中忙話(3月28日~4月3日)
【3】《FLASH No.402》
空疎な「日米同盟深化」演出で支持率上昇狙う猿
芝居の哀れーー日刊ゲンダイ4月1日付「永田町
の裏を読む」から転載
【4】《SHASIN No.431》付属写真館
■■ INSIDER No.1093 2021/04/05 ■■■■■■■■■
4月リバウンド、5月緊急事態、7月感染ピークか?
ーー「まん防」という逃げ腰の対応でますます泥沼へ
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全国的な感染状況は、明らかにリバウンドから第4波
の爆発へという危機的な様相を示していて、このまま行
けば、3月21日の緊急事態宣言の全面解除の前後にすで
に多くの信頼すべき専門家が懸念していたように、5月
連休明けにも再度の緊急事態宣言、それでも抑え切れず
に7月に入り第4波がピークに達することもありえよ
う。
上昌広=医療ガバナンス研究所理事長は「変異株が主
流になれば、夏の流行が拡大し始める4~5月に感染者
数が一気に増え、7月の五輪開催時にピークになる可能
性が高い。緊急事態宣言下の大会になりかねない」と述
べている(サンデー毎日4月11日号)。
そうなる以前の4月2日段階ですでに国際水泳連盟
(FINA)は、4月から5月にかけて日本で開かれる予定
だった、
(1) 飛び込みのW杯兼五輪最終選考会(4月18日~)
(2) アーティスティック水泳の五輪予選(5月1日~)
(3) オープンウォーターの五輪予選(5月29日~)
の3大会を中止する可能性があることを日本側に通告
していた。理由は、一言でいえば日本のコロナ対策の不
備で、具体的には、日本側がコロナ対策の費用負担を
FINAに求めていること、審判など関係者が入国後に少な
くとも3日間の隔離を義務付けていること、などに不満
と不安を抱き、一部は渡航を拒否しているためである。
当たり前の話で、日本が感染の抑え込みに見事に成功
して、さあ世界の皆さん、安心して日本に来て気持ちよ
く競技に取り組んで下さいとお迎えし、それこそ“おも
てなし”しなければならないというのに、リバウンドか
ら第4波の爆発に向かうかというホストである日本人自
身も恐怖せざるをえない状況の真っ只中に、来たいなら
コロナ対策費を分担し、隔離ルールにも従いなさいとい
うのでは、世界の役員・審判・選手の一体誰が喜んで来
るだろうか。
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