vol.064:中国社会の弱点「信用形成」を補うブロックチェーン技術。その応用事例

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2021/03/22
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 064 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、ブロックチェーンについてご紹介します。 ブロックチェーンには、さまざまな利点がありますが、中国で注目されているのは、記録される情報の信頼性です。例えば、農家が白菜を生産して、都市に流通させる時のトレーサビリティ(追跡可能性)情報をブロックチェーンで管理することを考えてみてください。農家は出荷する際に、ブロックチェーンにその情報を記録します。品質検査機関、加工業者、流通業者も自分たちの検査、加工、流通の記録を同じブロックチェーンに記録します。 つまり、それぞれが自分の記録を、同じひとつの台帳に記入をしていくために、産地偽装などの不正行為ができないのです。もし、産地偽装や検査結果を改竄をした場合、ブロックチェーンに記録されている情報の整合性が取れなくなり、すぐに露見してしまうことになります。 中国は国土が広く、人口も多いため、さまざまな人が流通に関わります。中には、悪質なブローカーが、劣悪な食品を、途中で正規流通に押し込んでしまうような事件も起こります。これも、ブロックチェーン管理をすると、防げることになります。 ブロックチェーンは、後から改竄をすることがきわめて難しい特性を持っているため、中国社会の弱点であった「社会信用の形成」に大きく寄与すると考えられています。 中国政府も、ブロックチェーンをAIや5Gなどと合わせて、国家の戦略的技術として定めていて、金融や流通以外でも産業応用が始まっています。 今回は、ブロックチェーン技術がどのような産業で応用されようとしているのかをご紹介します。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 064 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼目次▼ 中国社会の弱点「信用形成」を補うブロックチェーン技術。その応用事例 アリババ物語その61 3. 今週の「中華IT最新事情」
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