━=━=━=━=━=━=━=━=
言いすぎか!!
弁護士北村晴男 本音を語る
━=━=━=━=━=━=━=━=
Vol.111
2021.2.15
■□■……………………………………
目次
……………………………………■□■
【1】 『相手の立場に立って考えることで
見えてくるものがある』
【2】 『北村晴男の"素"』
【3】 『番組出演予定
イベント情報』
……………………………………………
【1】 『相手の立場に立って考えることで
見えてくるものがある』
……………………………………………
働き方改革で副業を認める会社が増え、書店には「楽して稼ぐ」「楽して儲ける」と書かれた本が大量に並んでいる。
はたして「楽して儲ける」ことはできるのだろうか。
先月、都内に住む無職の女性(72歳)が、演歌歌手の大月みやこさんの妹を装い、「姉の所属している歌手協会に資金を預けると有利な配当がもらえる」として知人から約650万円をだまし取ったとの詐欺の疑いで逮捕された。
この事件をきっかけに、「詐欺被害が何故生まれるか」を考えてみた。
まず、株やFX、仮想通貨などへの投資で金儲けするのは「働くより楽だ」と考えている限り、投資詐欺の被害者は後を絶たないだろうと思う。「1日8時間、汗水垂らして働くよりも簡単にお金が儲かるのが投資だ」との考えがとんでもない間違いであることに気付く必要がある。
:
:
会社に入って上司の言う通りに仕事をして、給料をもらう。あるいはアルバイト料をもらう。これは一見たいへんなことのように思えるが、実は、投資に比べたら、(過酷なパワハラなどがない限り)全然楽だ。人の命令に従う限り必ず給料がもらえる。結果として方針が間違っており、会社に損失を与えても給料がもらえるので、ノーリスクだ。そういう意味で投資に比べたらものすごく楽だということが、どうも理解されていない。
だが、「投資」の世界はたいへんだ。会社に入って汗水垂らして働くよりも、はるかに困難な道だ。
:
:
投資の世界に足を踏み入れるには、お金を生む仕組みを100%理解していることが絶対に必要だ。
「儲かる仕組み」を理解せずに投資するのは、言葉は悪いが大馬鹿者だ。まともな投資家は、お金を出すことによって、そのお金が、どういう理屈で、どう運用され、何が行われて利益が生まれ、そこからどうやって配当が出てくるか、その仕組みを100%知っている。少なくとも100%理解しようとする。
「投資で儲ける仕組みを知る」ということは、社会や経済の仕組みやその成り立ち、そしてお金の意味など、当然それらをすべて勉強して知ることが前提になる。
では、勉強をしてそれらの仕組みを知っていれば100%儲かるか、というと、それも絶対にない。「これは儲かる可能性が十分にある。しかし儲からない可能性もある」。このことを理解したうえで、リスクを取りにいくのが投資だ。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)