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週刊 Life is Beautiful 2021年2月9日号

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん Clubhouseで起こる「奇跡の出会い」 先週、触り始めたばかりの Clubhouse ですが、月曜日に凄いことが起こりました。今話題の「Gamestop 現象」に関して、私なりの解説をしようと部屋を用意したところ、「奇跡の出会い」が起こったのです。 部屋を用意すると、すぐに数人の人が入って来てくれたので、「聞き手役」の人を募集すると、すぐにメルマガの読者の一人が手を上げてくれました。そこで彼をスピーカーの一人として招待し、まずは先週のメルマガに書いたこと(ロビンフッド、WSB、ショートセラー、ショートスクイーズとは何かなど)を10分ほどで解説しました。 そして、「質問やコメントのある人は手を上げてください」と言うと、すぐに二人の人が手をあげてくれました。 一人目の人はフロリダに住む日本人で、実際にWSBに書かれた情報を見て、ロビンフッド経由で Gamestop の株を購入している人でした。 私がなぜそんな無謀なことをするのかと尋ねると、必ずしもキャピタルゲインを狙っているわけではなく、個人投資家とヘッジファンドとの戦いに当事者として参加するための「お布施」ぐらいの気持ちで投資をしているとのことです。 なので、少しぐらい上がったからと言って売る気はないし、万が一投資した額全部を失ったとしても構わないと言うのです。 彼らロビンフッダーたちの気持ちに関しては、おおよそ想像は出来ていましたが、当事者から直接話を聞くことが出来たのはとても有意義でした。 彼らにとっては、これは「投資」ではなく、エンターテイメントとギャンブルが融合したものなのです。純粋なギャンブルと違うのは「皆んなでヘッジファンドの鼻を明かす」ことが一番の目的になっており、その後どうするのか(どの時点で売り抜けるのか)などは、あまり深く考えていないのです。 なんの準備もせずに思いつきで開いた部屋に、この事件の当事者の一人が参加してくれただけでも、Clubhouse の面白さ・凄さを体感させてくれましたが、同時に参加してくれた人がまさに奇跡でした。 彼女はニューヨークのヘッジファンドで働いている日本人で、そのヘッジファンドは、もう一方の当事者である Melvin Capital に投資をしているのだそうです。 Clubhouse ではそんな彼女の目線から見た今回の事件について語っていただきましたが、Melvin Capital と彼らを救済した Citadel との関係、および、Melvin Capital とそのファンドへの投資家(LP)との関係などを、当事者の目線で語って頂いたのは、私にとってもとても良い勉強になりました。 あまりにも素晴らしいセッションになったので、私が「録音していないのが勿体無い」と発言すると、彼女は「オフレコだからこそこんなことが言える」と答えてくれたのですが、それがまさに Clubhouse の魅力なのだと思います。 リアルの世界でも、「オフレコだからこそ聞ける話」はありますが、それは特定の場所で、特定の人と出会ってこそ成り立つ会話であり、よほど積極的で社交的な人でない限り、自分の普段付き合っている人の枠組みを超えてそんな会話を持つことはとても困難なのです。 しかし、Clubhouse という仕組みを使うと、こんな風に、一瞬のうちに世界中の人と「オフレコな会話」が成立してしまうのです。 上手に利用すると、Clubhouse は、とんでもない価値のある「学びの場」になってくれる可能性があると感じました。 Clubhouse は実時間を奪うため、気をつけて使わないとエンジニアとしての生産性が落ちてしまうので注意が必要です。実際、Clubhouse を始めてから、プログラミングをする時間が大幅に減ってしまいました。

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