vol.054:中国最後の巨大市場「銀髪族」。テック企業が注目をする4.7億人市場

知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード
  • 2021/01/11
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 054 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ みなさん、こんにちは!ITジャーナリストの牧野武文です。 今回は、高齢者の市場「銀髪経済」をご紹介します。 日本は高齢化社会先進国で、総合雑誌を見ると、たくさんの健康関連の記事が掲載されています。広告も、健康食品やサプリメント、健康器具のものが急増しています。若い世代は、雑誌を読まなくなり、スマートフォンで情報をとるようになったため、雑誌読者の年齢があがっています。そのため、読者層に合わせて、健康記事が多くなっているのです。 中国もいよいよ高齢化社会に突入しました。1960年代半ばに文化大革命という暗黒時代が始まり、1972年に米ニクソン大統領が訪中することで、ようやく中国の経済成長の時代が始まります。1970年代後半には、改革開放路線が始まります。 ようやく明るい時代になり、この時代に多くの子どもが生まれました。中国のベビーブームで、この子どもたちは現在40代後半から50代前半にあたります。 中国の経済成長は、この世代の人口が多かったことが大きく貢献しています。世代人口が多いということは消費者が増えるわけですから、それだけビジネスも拡大します。 この世代が、そろそろリタイア世代になります。中国の国営企業では、職種によって50歳から60歳の間で、定年退職が定められていて、50歳はもはやリタイヤ世代になり始めているのです。 つまり、中国は従来型のビジネスでは、これ以上の成長は望めません。現役世代の減少とともに経済も下降していくことになります。もちろん、それでは困るので、まだ豊かな経済の恩恵を受けていない市場の掘り起こしに注目が集まっています。そのひとつが以前もご紹介した下沈市場です。地方都市と農村です。そして、もうひとつが銀髪族と呼ばれる高齢者市場です。 特にテック企業は、この銀髪経済に注目をしています。現役世代のほとんどがスマホを持つようになり、すでに市場は飽和をしているので、高齢者にスマホを使ってもらいたい、もっとネットサービスを利用してほしいと考えているのです。 その中から、「社区団購」というユニークなO2O(Online to Offline)ビジネスも生まれてきました。アリババ、テンセントだけでなく、滴滴、美団、京東、ピンドードーといったテック企業が参入をしている、今、いちばん話題になっているビジネス領域です。 今回は、このような銀髪族を対象にした銀髪経済についてご紹介します。 知らなかった!中国ITを深く理解するためのキーワード vol. 054 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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