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高野孟のTHE JOURNAL Vol.478 2020.12.28
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1079》
2021年の日本と世界
ーーコロナ禍の収まり具合が決める天国と地獄
【2】《CONFAB No.478》閑中忙話(12月20日~26日)
【3】《FLASH No.389》
世界レベルの知的書物を書けるか、せめて理解で
きる人をーー日刊ゲンダイ12月24日付「永田町の
裏を読む」から転載
【4】《FLASH No.390》
「改憲第大連合の発足」とその行方ーー九条連ニ
ュース12月20日号「政治展望台」から転載
【5】《SHASIN No;421》付属写真館
■■ INSIDER No.1079 2020/12/28 ■■■■■■■■
2021年の日本と世界
ーーコロナ禍の収まり具合が決める天国と地獄
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2021年の世界と日本がどうなるかは、専ら、コロナ禍
がいつどのように収まるのかそれとも収まらないのかに
かかっていて、それがどうなるか皆目見当がつかないの
で、来る年を占うのはむずかしい。
●止めようもない感染拡大
12月27日現在の世界の感染状況を、米ジョン・ホプキ
ンス大学の集計に基づいてNHKのコロナ特設サイトがま
とめているところによれば、100万人以上の感染者を出
している最悪状態の国は米国(累計感染者1898万263人、
死者数33万1909人)を筆頭に、ペルー(同100万5546人、
3万7368人)までの17カ国で、そのうち年末・年始に向
かって日々の感染者数発表がどんどん増え続けているの
は米国、ブラジル、ロシア、イギリス、ドイツ、コロン
ビアなど。他は横這いか下降傾向にあるものの、フラン
ス、イタリア、スペインなどは乱高下を繰り返しており、
これまでは対策の優等生とされていたドイツが10月以降、
急激な感染拡大に見舞われるなど、一向に収まる気配を
見せていない。(図1
https://bit.ly/3aMAeLC )
日本は27日現在、感染者22万1247人、死者3256人で、
感染者の絶対数による世界ランキングでは41位あたりに
あるが、年末・年始に向けて毎日のように感染者が「過
去最高」を更新し続けている。つまりは増大を抑えるこ
とができておらず、米英露などと同じ失敗国家グループ
に属すると判定せざるをえない。
(図2
https://bit.ly/3aMAeLC )
これが止まる見込みがあるのか。
同じくNHK特設サイトでは11月に、AIでコロナに関す
る英語論文約20万本を全文読み込んで特に影響力が大き
い世界トップクラスの専門家14人を選出し「収束は一体
いつになるか」(図3
https://bit.ly/34MIQhD )を問
うた。すると、いずれも現在開発が進んでいるワクチン
が有効であったという共通前提で、21年8~9月と答え
たのが4人、21年内もしくは末までが5人、22年の春~
夏が2人、22年内が1人、23年以降が1人、収束しない
が1人だった。これ以降に、イギリスや南アフリカで新
しい変異種が出現し日本にも波及し始めているので、今
の時点で聞けば、さらに遠くまで収束予想が先送りされ
るに違いない。
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