伊藤とかいう若手俳優(私は大して注目していなかった)がひき逃げをして話題になっている。
映画やテレビやCMに引っ張りだこだったらしく、その映画を公開するか、テレビ番組をどう編集し直すかなどでてんやわんやになっている。
高齢者の意識障害の人の事故や、宣伝し放題のアルコール飲料で依存症になった人の事故と違って、自分の意識がはっきりしている状態で人にけがをさせ、動転していたのかもしれないが、ひき逃げになったわけだからあまり同情できない。
それ以上にひどいと思ったのは、逃げた彼の車をおいかけ、彼に現場に戻り、被害者を助けるように説得したのは、70代のドライバーだったのに、そのことがロクに報じられないことだ。
70代の人が事故を起こすと鬼の首を取ったようにコテンパンにたたき、他の同年代のドライバーすべてに免許を返せというくせに、70代のドライバーがお手柄をあげた際にはロクに報じない。
一般的には高齢者の運転は、危険というより、トロいというのが実情だろう。多少運転が下手になっても、人をはね殺す(自分が死ぬ自爆が多い)確率はほかの年代と変わらない。
高齢者が危ないと大キャンペーンをはってきた手前、ちゃんと危ない車を追いかけられる能力があったり、正義感で、殴り返されるかもしれないのに加害者を説得する能力があることを報じるわけにいかないのだろう。
いずれにせよ、高齢者を一括りにすべきでない。
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