■ Cultural Innovation

イノベーションは科学的、技術的なもので定量的なゴールを 達成するもの、とは限らない。 どんなイノベーションがありえるだろうか？ ▼2003年の創刊以来、17年間　ハーバードビジネスレビューから 珠玉の一行をお届けして参りました。 ずっと同じ雑誌を読み続けることで未来の経営が見えて来ます。 ▼今週の一行は？ 企業は、すべてのものを1つのイノベーションパラダイム、 つまりホルトがより優れたネズミ捕りと呼んでいるものに盛り込もうとするため、 イノベーションに苦労しています。これは、エンジニアやエコノミストに よって考案されたイノベーションであり、キラーバリュープロポジションを 作成するための競争です。機能性、利便性、信頼性、価格、または ユーザーエクスペリエンスで競争に勝とうとするものです。 しかし、より良いネズミ捕りを構築することが革新する 唯一の方法ではありません。消費者市場では、イノベーションは ホルトが文化的イノベーションと呼ぶ論理に従って進行すること がよくあります。より良いネズミ捕りの革新は、量的な野心によって 成り立ちます。既存の価値観で競合他社をしのぐというわけです。