コロナ鬱の本を書いて、思ったより売れないと思っていたら、芸能人の自殺などがあって、あちこちから取材を受けるようになった。
私自身も、反省する点があるが、心に悪い暮らしをしている場合、すぐにうつ病になって自殺するわけでない。
政府や専門家会議のコロナ対策に不満があったため、心に悪い点を強調しすぎた嫌いがあるし、すぐにでもうつ病になりかねないような書き方をしてきたことには反省する。
心に悪いことは事実だし、将来うつ病に陥る可能性も高いのは確かだが、脅すような書き方をしてきたことには反省するということだ。
うつ病の病理にはセロトニン仮説というものがある。
脳内のセロトニンが減るとうつ病になるので、うつ病の治療にはセロトニンを増やす薬を使う。
若い人のうつ病には、この手の薬があまり効かないとか、かえって自殺を増やす、場合によってはうつ状態なのにやけくそを起こさせて、拡大自殺につながってしまう。池田小の事件でも秋葉原の事件でも犯人がこの手の薬を飲んでいることがわかっている。
そこで、若い人には安易にセロトニンを増やす薬を使わず、きちんとカウンセリング的な治療をしようということになっているし、厚生労働省もうつ病学会も、そのようなガイドラインを出している。
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