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第606回 アメリカ国内で本当に起こっていること、予想を越えた混乱、マイヤーの最新コンタクト記録
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▼今回の記事
今回はメインテーマとして、アメリカ国内の状況を紹介する。非常に危険な状況だ。日本ではほとんど報道されていない。
次に、スイスのコンタクティー、ビリー・マイヤーの最新コンタクト記録を紹介する。
▼アメリカ国内で本当に起こっていること
米大統領選挙のさなか、アメリカ国内の分断を伝えるニュースがあふれている。いまだに抗議運動は全米の主要都市で行われている。西海岸のポートランドやシアトル、また中西部のシカゴや東部のニューヨークなどの大都市などでは、「ブラック・ライブス・マター(BLM)」運動の激しい抗議運動は収まる気配はない。
一方、そうしたなかでもアメリカ経済の順調な回復を伝える報道も目立つ。4月には14.7%に悪化していた失業率は毎月改善し、8月には8.4%にまで低下した。アメリカではいまだに新型コロナウイルスの拡大は続いているものの、経済は比較的順調に改善しているようにも見える。大統領選挙も終わり、ワクチンが開発されてパンデミックが収束する2021年ころには、アメリカの国内の分断と混乱も収束し、もとの状態に戻るのではと期待する観測も出てきている。特にそのような観測は、日本では強いようだ。
●食べられない5000万人とウツの激増
しかし、詳しく調べると、そのような楽観的な観測が吹き飛んでしまう状況が見えてくる。たしかにアメリカの8月度の失業率は8.4%に改善しているが、実際には仕事があっても食料の確保が困難な人々は確実に増えている。米大手経済紙の「ブルームバーグ」によると、食料の確保ができない人口は今年の年末までに5000万人を突破すると予測している。
これは2019年と比べると45%の増加だ。全米の人口は3億2000万人程度だから、これは総人口の15.6%にも上る。さらに「ブルームバーグ」の調査では、この数値は今後悪化する見込みがあるとしている。
全米各地の大都市圏には、NPOなどが運営するフードバンクがあり、困窮している人々に週3回程度無料で食料を配給しているが、これまでないはない光景が見られるという。配給を受けるのに6時間程度並ばなければならない混雑、BMWやトヨタ、ベンツなど比較的に高額な車の車列、そしてホワイトカラーのサラリーマンを含め、あらゆる職業の人々が殺到しているのだ。
これまでフードバンクにやってくるのは貧困層に限られていたが、新型コロナウイルスのパンデミック以後は、明らかに中間層が増えている。これはかつては見られなかった光景だ。リーマンショックをはるかに上回っている。これは全米各地の大都市圏で見られる光景になっている。
それとともに、こうした状況に精神的に対応できない人々も急速に増えている。「デイリーメール」などが掲載した調査によると、ウツの症状に苦しむ人々は、過去8カ月で3倍になっているという。
●警官の死亡と治安悪化の悪循環
こうした深刻な経済的困窮を背景に起こっているのが、止らない治安悪化の悪循環だ。その循環の起点になっているのが、警官の死亡とそれを背景にした警官の相次ぐ辞職だ。
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