ゆるい惑星

黒川君の手帳
宇宙のかなたに、その惑星はあった。 「ああ、何もかもゆるすぎるな!」 その惑星の一人の青年が思わず叫んだ。 その惑星では、歩きスマホも信号無視も、 とがめられることは全くない。未知のウィル スが広まって感染拡大しても、マスクをしな くてもとがめられない。 それどころか、あらゆるギャンブル、あら ゆるクスリもOKで、自動車にいたっては、ス ピード違反という概念もなく、事故を起こし ても取り締まられることなど一切なかった。 捕まる心配がないから、その点、人々は 自由な行動を謳歌することができた。 その反面、ウィルス感染拡大で病気になり 苦しんだり、命を落としたりする人や、交通 事故で死傷したりする人も少なくなかった。 そんなある日。先に挙げた理由で病気や事故 で苦しめられた人々が一致団結して立ち上が り、ついには「ゆるい社会」をゆるくなくす ことに成功したのであった。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
  • 黒川君の手帳
  • ショートストーリー、もしくはショートショートストーリー、あるいは超ショートショートストーリーを毎週水曜一作品お送りしています。一応はどれも自信作と自負しているものばかりです。よろしければお読みください。
  • 220円 / 月(税込)
  • 毎週 水曜日