宇宙のかなたに、その惑星はあった。
「ああ、何もかもゆるすぎるな!」
その惑星の一人の青年が思わず叫んだ。
その惑星では、歩きスマホも信号無視も、
とがめられることは全くない。未知のウィル
スが広まって感染拡大しても、マスクをしな
くてもとがめられない。
それどころか、あらゆるギャンブル、あら
ゆるクスリもOKで、自動車にいたっては、ス
ピード違反という概念もなく、事故を起こし
ても取り締まられることなど一切なかった。
捕まる心配がないから、その点、人々は
自由な行動を謳歌することができた。
その反面、ウィルス感染拡大で病気になり
苦しんだり、命を落としたりする人や、交通
事故で死傷したりする人も少なくなかった。
そんなある日。先に挙げた理由で病気や事故
で苦しめられた人々が一致団結して立ち上が
り、ついには「ゆるい社会」をゆるくなくす
ことに成功したのであった。
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