第117回 VRやARとブロックチェーン その1

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第117回 VRやARとブロックチェーン その1 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 今回はバーチャルリアリティー(VR)や、仮想現実のオーギュメンテッドリアリティー(AR)の分野におけるブロックチェーンの適用を紹介する。 この分野に関しては、1年半以上前の第43回の記事でも紹介したことがあるが、今回は新型コロナウイルスのロックダウンの影響で、この分野の注目が改めて高まっている。そのため、ブロックチェーンの適用も進んでおり、注目すべき新しい発展があるので改めて紹介することにした。 ▼VRやARの分野におけるブロックチェーン いま世界各地で急速に経済活動が再開されつつあるが、それでも新型コロナウイルスの蔓延は収まっていない。アメリカでは、経済活動の再開によって人の移動が増大した結果、全米23州で新たに感染が拡大している。カリフォルニアやアリゾナなどでは、1日の感染者数が3000人を越える水準になっている。ニューヨーク州でも感染の再拡大が始まっており、このままの状態では新たなロックダウンが必要な状況になると警告している。それを回避する必要から、各州政府は行動の自粛とマスクの着用を強く要請している。 しかし、国民の主体的な社会的行動の自粛によって感染の拡大をストップすることは、実質的に不可能な状況になっている。一方では根強い人種差別に反対する左派系の抗議デモが全米50州の640都市で拡大し、他方ではトランプ支持の右派による行動規制反対デモが全米31州で展開されてる。この2つの勢力は鋭く敵対しあっており、各地で衝突を繰り返している。 このように社会不安が高まる状況で、感染拡大を抑止するための社会的行動の自粛を要請しても、ほとんど無意味である。人々の密集する抗議デモは、感染の拡大を促進させる環境だ。 このように人種差別に反対する左派と、規制反対の右派が鋭く対立する状況はヨーロッパも同じだ。イギリス、フランス、ドイツなどのヨーロッパの主要国では、各地で両派の抗議運動が高まっており、社会的行動の自粛要請に応じる状況ではなくなっている。経済活動の再開と人の移動の規制緩和も手伝って、感染拡大の第2波発生の可能性が高くなっている。 ●VRやARとブロックチェーン このような状況なので、特に欧米の諸都市では感染の拡大を押さえ込む必要から、将来またロックダウンが実施される可能性がささやかれるようになっている。経済活動と社会活動がコロナ以前の状態に戻ることは極めて困難だ。そうしたなか、できる限り家にいることを選択する人々も多くなっている。そのため、前々回と前回の記事で紹介したようなオンラインの映画、そしてゲームなどの分野が急速に成長している。 コロナ禍のなか、やはり成長が著しい分野のひとつがVRとARだ。これらは体験型のゲームなど、家にいて室内で楽しめるエンターテイメントとしてだけではなく、リモートのテレワークの促進、バーチャルオフィスの開設、さらには「ZOOM」を越えるバーチャルオンライン飲み会などでVRとARが多用されている。さらにこれらにブロックチェーンを適用することで、一層多様なサービスが可能になっている。 これは第43回の記事で紹介した内容とも重なる部分もあるが、コロナ禍以降の発展が急速なので、改めて紹介することにした。 いまVRとARの分野におけるブロックチェーンの適用は、次の領域で始まり、急速に発展している。 1)バーチャルでの仕事の管理やオンライン飲み会 コロナ禍のなかで、リモートによるテレワークがどの国でも拡大した。もちろん日本も例外ではない。そのときに使われる専用のアプリは、参加者の顔を見ることができ、画面やファイルを共有することのできる「ZOOM」や「Microsoft Teams」などのアプリなどだ。もちろんこれは、オンライン飲み会にも多用されている。オンライン飲み会は、人との接触が制限される状況では人気が高い。 しかし、高速なVRがリアルタイムで実現できれば、本格的な多く人がバーチャルなオフィスや居酒屋に集まるシステムも構築が可能になる。VRの世界の現実と変わらないバーチャルオフィスを作り、そこに人々が集まり実際にあらゆるオフィスワークを行うことができる。また、現実の居酒屋やバーと変わらないバーチャルな環境で、大勢の人々が集まり飲み会も開催できる。 これにブロックチェーンを適用すると、さまざまなことができるようになる。基本的にブロックチェーンとは、ブロック化されたデジタルデータを暗号化し、複数存在する分散台帳に書き込むデータ管理のテクノロジーである。これをバーチャルオフィスに応用すると、勤務時間やオフィスの入出などのデータが確実に記録され、安全に管理できる。またバーチャル居酒屋やバーに導入すると、参加者の登録と管理、さらに代金の割り勘などを自動で行うことができたりする。 これは、リモートのテレワークやオンライン飲み会が盛んになっているいま、非常に便利なシステムだ。
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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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