第590回 地政学的な争いになるワクチン開発、やはり中国が一歩リードか?新たなパンデミック予言

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…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第590回 地政学的な争いになるワクチン開発、やはり中国が一歩リードか?新たなパンデミック予言 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 今回はメインテーマとして、米中の地政学的な覇権争いになっている新型コロナウイルスのワクチン開発の現状について書く。やはりどうも、中国が一歩先んじているようだ。 次に、14歳のインド人占星術師が公開したパンデミック予言を紹介する。ちょっと衝撃的な内容だ。 ▼地政学的な覇権争いになるワクチン開発 新型コロナウイルスの特効薬やワクチンの開発が、米中の地政学的な覇権争いの手段になりつつある。アフリカで猛威を奮った「エボラ出血熱」のときは、当時のオバマ政権は中国と積極的に国際協力し、有効なワクチンの開発に道を拓いている。 だが、今回の新型コロナウイルスのパンデミックでは、このような国際協力はまったく望めない。新型コロナウイルスの蔓延の押さえ込みに実質的に失敗したトランプ政権は、蔓延の拡大の責任をすべて中国に転嫁し、中国の責任を厳しく追求している。 アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5カ国の情報機関が連合した「ファイブ・アイズ」が新型コロナウイルスは「武漢ウイルス研究所」からリークした可能性はないとしたにもかかわらず、トランプ政権が中国追求の手を緩める気配はない。さらにトランプ大統領は、「WHO」のテドロス事務局長に宛てた書簡で新型コロナウイルスを巡る対応などが中国寄りだと批判し、30日以内に改善できなければ資金拠出を恒久的に停止し、脱退も検討すると通告した。 これに対し、一方の中国もひるむ様子はまったくない。習近平主席は、「WHO」の総会に送ったビデオメッセージで、中国の公正さと透明性を強調してアメリカの中国責任論に反論すると同時に、新しく開発したワクチンは公共財として無償で提供するとした。 ●ワクチン開発戦争 このように、国際協調が存在しない状況でワクチン開発競争が激化している。もしアメリカがワクチンの開発に最初に成功したのなら、ワクチンの供給はアメリカが独占することができ、これをアメリカの政治的な影響力を拡大するために手段として使うことができる。ワクチンの供給を中国との関係を変更するための条件として利用し、他の国々に圧力をかけることができる。そのようにして、中国を孤立化することができるだろう。 一方中国がワクチンの開発に最初に成功するなら、習近平主席が宣言したように、これを公共財として無償供与することだろう。しかし、これを受けるためには、中国の提示する条件を飲まなければならない。中国はこれを自らの政治的、経済的な要求を実現し、影響力を拡大するための条件として使うことだろう。 このようななか、5月18日、米バイオ医薬品企業の「モデルナ」は、同社が開発を進める新型コロナウイルスのワクチンについて、第1段階の臨床試験で良好な結果を示すデータが確認されたと発表した。このニュースは大きく報じられ、アメリカによるワクチン開発が進んでいるという印象を一般に与えた。 今後さらに大規模な臨床試験で有効性が検証され、早期の量産が期待されたものの、翌日の5月19日には医科学メディア「スタット」は、初期段階での小規模治験データは有効性を評価する上で重要な意味を持たないと報じ、前日に高まった期待を打ち消した。 一方、米大手製薬会社の「ファイザー」は、ドイツの製薬会社と共同で、ワクチンの臨床試験を開始した。ワクチンの臨床試験には以下の3つの段階がある。 ●実は中国が一歩先んじている こうした日本の報道を見ていると、アメリカを中心とした欧米勢がワクチン開発でリードし、ワクチンの供給にはアメリカの強い意向が反映されることになるとの印象が強い。開発に出遅れた中国は、オーストラリアをはじめ多くの国々や機関に新型コロナウイルスの蔓延の責任を問われ、損害賠償請求が集中している。その結果、最終的には中国は孤立化する方向に向かうだろうとの予測も日本では出ている。 なぜか中国国内の開発状況が、日本や欧米の主要メディアで報じられることはほとんどなくない。しかしながら、少し調べて見ると、状況は我々の印象とはかなり異なっていることが分かる。
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