- Arcadia Rose -「 K 」のセルフカウンセリング&心理セラピスト講座 上級編
第12回-01 『実践編:カウンセリングに挑戦、悩みや問題解決の最初にすべきこと』
みなさん、こんちには。
Arcadia Roseの「 K 」です。
この度は『セルフカウンセリング&心理セラピスト講座・上級編』を購読していただきまして、どうもありがとうございます。
今回はメルマガ読者の方からの相談事例をもとに、解説をしていきます。
これを読むことで、実際の相談を受けた時に、まず、どうすればよいかをご理解いただけることかと思います。
がんばりましょう。
それでは、はじめましょう。
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<今回の講座の目的>
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今回はメルマガ読者の方からの、実際の悩み相談の事例から、
依頼を受けた時に「最初にすべきこと」を解説していきます。
今回の相談内容であっても、必ず、解決できるようになりますので、
しっかりと勉強して、「知識」と「技術」を身に着けていきましょう。
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<相談内容>
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相談者:Aさん 年齢:40歳 女性 東京都 (全文掲載)
はじめまして。臨床心理士に相談しても、認知療法でも解決しなかったことがあるので、相談してみることにしました。
水に濡れるのが子供のころから苦手で、歯みがき、洗顔、入浴、洗い物などの困難さが年齢とともにどんどん強くなってきて困っています。(海水浴やプールが嫌いなのはもちろん、何かを洗ったり水拭きしたり、両手が濡れたまま長時間作業するのも嫌です。)
人からは初対面でもニコニコと話しかける方なので、「社交的な人」という印象をもたれることが多いですが、実は対人緊張がとても強いです。自宅から一歩外に出ると、その緊張が麻痺して別モードになるような感じです。2歳の時に生死に関わるようなトラウマがあり、「大人達の期待通りに育たないと、親からもいつ見放されて殺されるか分からない」といった体感的恐怖がずっとありました。
また両親からの言葉による精神的虐待や性虐待もあって「複雑性」として長い間いろんな治療やケアやワークをしてきました。5年ほど前、発達障害と診断されて、代々遺伝しているのだと分かったのをきっかけに、20年来、物理的に離れている両親とも和解できて、今となっては感謝や労わりの気持ちが強いです。でも、恐怖感が完全に消えたわけではありません。
トラウマのせいなのか、発達障害の感覚過敏のせいなのか、自分でも分かりません。現在、洗い物関連の家事はヘルパーさんに頼むことができています。が、先述の「歯みがき、洗顔、入浴」は、「やろう」と思えば思うほど、「嫌だ!無理!」という思いも強まり、固まって何もできずに立ち往生してしまうので、「あ、今日は入れそう」と思えるまで待って入っているような状況です。若くて体力があり、毎日学校や仕事で人に会っていた時でも、頑張って3日に1回くらいでした。
30代ごろからフルでは働けなくなり、週に1回できれば万々歳、な頻度になってしまいました。その後、病気して体力がガクン!と落ちてからひどく疲れやすくもなっています。私にとって「歯みがき、洗顔、入浴」は、「キツイ(すごく疲れる)、キタナイ(汚れに触らねばならない、傷があればバイ菌が入る)、キケン(洗ってる最中に即座に逃げられないから無防備)」な労役のようです。
アロマオイルや音楽を使っても、「入れる時」しか入れません。頭では、「入浴した方が(翌日以降は)疲れがとれるし、洗った方が清潔で汚れもたまりにくくなるし、頻度を上げた方がいつでも堂々と外出できる」のは分かっています。入れる時は「とにかくできるだけ長期間洗わずに済むように」全力で徹底的に洗います。その分、疲れもするし、徹底しても汚れるのは同じなのですが。
最近、3日間くらいひとりでリラックスできれば、週に1回は入れる、と分かってスケジュール調整しているのですが、何かしら緊張したり疲れることがあると、それ以上入れなくなってしまいます。今は在宅ワークなのですが、たまに人とリアルで会う約束をしたり行きたいイベントがあっても、週1回を超えて入浴できていないと、かゆみでイライラしたりフケ等が気になって恥ずかしいので、キャンセルせざるをえなくなります。
酷い時は食糧買い出しにも行けなくなってしまって困っています。帽子や生理用品でごまかしているので、「特にニオわないけど?」と周りの人からは言われていますが、自分が耐えられません。毎日入浴し歯みがきしている人でも口臭や加齢臭がする人はいるので、それを思うとゾッとします。美容も気になりだしてますが、アンチエイジングに欠かせない「保湿」がすべて洗うこと前提だし、保湿=肌表面に水分を感じたまま拭き取らずにしばし耐えることなので、効果のあるものを持っていても続かず活用できなくて、悔しいです。
とにかく「洗うこと」をできるだけ避け、遠ざかっていたい気持ちが強いのを、なんとかしたいです。カウンセリングで治るものかどうか、Kさんに何かいいお考えがありましたら、とりあげていただけたらこれ以上の幸いはありません。よろしくお願いいたします。ではでは、これからもブログやメルマガ楽しみにしてます♪長文読んでいただき、ありがとうございました。
Aさん。投稿、どうもありがとうございました。 「 K 」
それでは、解説していきます。
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<カウンセリングまでの手順>
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本来、このようなケースでは対面のカウンセリングをするわけですが、
今回はメルマガで文面での解説となります。
まず、相談を受けた時には、その問題の
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