原油価格急落が示唆する経済危機のマグニチュード
「歴史的マイナス価格は脱したが」
今週初めにニューヨーク市場で原油先物価格、とりわけ米国のWTI先物(5月限)価格が一時マイナス40ドルという、歴史的な大幅マイナス価格を付けました。売る側がお金をもらうのではなく、逆にお金を払ってまで買い取ってもらわなければならない状況に追い込まれたためです。現物の受け渡しが行われるオクラホマでは貯蔵タンク、パイプラインがすでに満杯という特殊事情もありました。
さすがに限月が6月限に変わり、現物受け渡しの問題が当面なくなったので、WTI6月限の価格はプラスに戻りましたが、それでも10ドル台前半にあり、北海ブレント6月限も一時20ドルを割り込みました。まさに「逆石油ショック」というべき状況ですが、これが示唆するものは重大です。
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