メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

第581回 2010年に書かれていたロックフェラー財団のシナリオ、「プレヤーレン」の最新警告

未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第581回 2010年に書かれていたロックフェラー財団のシナリオ、「プレヤーレン」の最新警告 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 まず今回はメインテーマとして、10年前に「ロックフェラー財団」が発表したウイルスのパンデミックによって全体主義に移行するとした予測を紹介する。もしかしたら、これは計画だったのかもしれない。 次に、「プレヤーレン」がビリー・マイヤーに語った新型コロナウイルスに対する最新の警告を紹介する。 ▼これは計画なのか?ロックフェラー財団のレポート それでは早速今回のメインテーマを書く。10年前の2010年に「ロックフェラー財団」が発表した未来予測のレポートについてだ。ウイルスのパンデミックによる全体主義社会の到来を予測している。もしかしたら、今回のパンデミックはすでに計画されていたのだろうか? あいかわらず新型コロナウイルスの蔓延は、大きな混乱を引き起こしている。3月16日、ニューヨークダウは前週末比2997ドル安の2万0188ドルに急落。下げ幅は一時3000ドルを超え、1987年に記録した史上最大の下げ幅を上回った。3月15日に「FRB」は緊急利下げしたが、ほとんど効果を持たなかった。新型コロナウイルスの流行拡大で投資家の不安が鎮まらない状況だ。 また欧米では、EUをはじめ入国制限や国内の移動規制などが相次ぎ、経済活動の停滞も大きくなっている。今後どこまで経済が落ち込むのか、まったく見通しが立たない状況だ。 3月17日、こうした状況を受けてムニューシン米財務長官は、1兆ドル(約107兆円)以上の景気対策を提示すると同時に、もし政府による対応がなければ、米失業率が20%に達する可能性があるとの考えを示し、今回の新型コロナウイルスによる経済的な影響は、2008年の「リーマンショック」を上回るだろうとした。 さらにロイターなどによると、「S&Pグローバル」は、新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年に世界的なリセッション(景気後退)を引き起こし、米企業の債務不履行率が10%を超える可能性があると警告した。感染拡大を抑制するための対策によって、経済活動が突然に停止することが主な要因だとした。 S&Pグローバルが17日に発表した最新のリポートは「COVID━19の感染拡大抑制策によって経済活動が突然停止したことが今年、世界的なリセッションにつながる」としたうえで、キャッシュフローが滞り、資金調達環境がよりタイトになり、同時に起きる石油価格ショックが信用力を損ねると指摘した。 「これらの要因がデフォルトの急増をもたらし、今後12カ月間に金融を除く米企業のデフォルト率は10%を超え、欧州でも1桁台後半に上昇する可能性がある」との見通しを示した。 ●日本では報じられない新型コロナウイルスの現状 このような状況のなかでも、新型コロナウイルスの研究は進みつつある。いま、蔓延が次第に終息し、経済活動を再開させている中国では、武漢の研究機関や医療機関を中心に新型コロナウイルスについての新しい研究論文がどんどん発表されている。 それらは、研究者相互の論文審査である「査読」をしていない論文が多く、そうした「未査読」の論文が投稿できる「China Xiv」のようなサイトで読むことができる。それらの内容の要約は、タイのチームが主催する医学論文掲載サイト、「Thailand Medical News」などで見ることができる。 ●4つのレセプターで細胞に侵入 そうした論文では、新型コロナウイルスの進化の兆候を指摘するものが多い。なかでも注目されているのが、新型コロナウイルスの細胞への新たな侵入経路の発見である。 インフルエンザや「SARS」、そして「MERS」などのコロナウイルス系の感染症では、ウイルスの表面にあるスパイク状になった「スパイク蛋白質」があり、細胞のレセプター(受容体)と結合して、細胞内に侵入する。細胞内でウイルスは、遺伝情報を読み取って蛋白質へと変換する機能を持つ「リボソーム」を乗っ取り、自己の複製を作る。これが増殖である。 コロナウイルスが細胞内に侵入するときに使うレセプターは、「ACE2」という酵素である。これは肺に集中的に存在するので、肺炎がコロナウイルス系の一般的な症状になった。しかし「ACE2」は心臓にも腎臓にも存在するので、新型コロナウイルスの感染者では、腎疾患や心疾患で死亡するケースも報告されている。これは、第578回のメルマガの記事で詳しく解説した。 いま、このようなコロナウイルス系えは一般的な「ACE2」のレセプターの他に、以下の3つが細胞への新たな侵入経路として発見されている。 ・フーリン蛋白質 ・GRP78 レセプター ・CD147 レセプター 記事の内容が複雑になるので、これらのレセプターの説明は今回はしないが、「フーリン蛋白質」は「HIV」を引き起こすウイルスが細胞に侵入するときに使う経路である。 いずれにせよ、新型コロナウイルスが他のコロナウイルスと同じ「ACE2」レセプターだけではなく、他に3つのレセプターから細胞内に侵入できるという事実は、新型コロナウイルスが従来のウイルスとは異なるすさまじい感染力を持っていることを表している。たとえ特効薬が開発され、一つのレセプターが遮断されたとしても、新型コロナウイルスは他のレセプターから細胞内に侵入することができる。押さえ込むのが非常にやっかいなウイルスなのだ。 ●腎臓と肝臓の疾患、回復者の感染 こうした、新型コロナウイルス独自の非常に手ごわい特性が次第に分かってきた。そして、それとともに、肺炎とは異なる症状を報告する論文も、多数掲載されている。それは、腎臓、膵臓、そして肝臓の疾患である。 「武漢総合病院」のボー・ディアオ医師は、85名の感染者と新型コロナウイルスの感染で死亡した6つの遺体を調査したところ、深刻な腎疾患の症状があることを発見した。これは新型コロナウイルスが、腎臓の「ACE2」レセプターから細胞に侵入したことを示している。 また、上海の「復旦大学」の研究チームは、調査した148人の感染者の半数に肝臓疾患が症状として見られたと報告している。 また、回復者の再感染も報告されている。一般的には、一度感染から回復すると耐性ができるので、2度と同じウイルスに感染することはないと信じられている。しかし、新規コロナウイルスの場合、すでに5000人を越える患者に、回復したにもかかわらず、再感染したことを示す症状が出ている。これは前例がないことだ。すでに中国では、6万人を越える感染者が回復しているが、これらの人々のなかに新たな感染者がいないのかどうか調査するべきだとしている。 ●血液型がA型の危険性 もちろん、こうした新たな症状が新型コロナウイルスが変異した新種によるものなのかどうなのかは、まだはっきりしない。しかし、新型コロナウイルスは予想以上の毒性を持っている可能性がある。 こうした最近の研究で注目されているのが、感染のリスクが高い人々のタイプについての研究だ。血液型がA型の人間は、他の血液型と比べて感染のリスクが高いというのである。 「深セン科学技術大学医学部」のチームは新型コロナウイルスの感染者の治療を行っている武漢の病院で1776人の感染者を調査したところ、血液型によって感染者にバラツキがあることが確認できた。そては以下のような結果だった。 A型 37.5% B型 26.42% AB型 10.03% O型 25.80% これは、深センなどの他の病院や、2003年の「SARS」の蔓延のときに行われた調査でも同じ結果だった。やなり、A型の血液型の人が、感染者にはもっとも多かった。日本とは異なり中国ではO型の血液型が41%と最も多い。それに対しA型は28%だ。ちなみにB型は24%、AB型は7%となっている。こうした状況にもかかわらず、新型コロナウイルスやかつての「SARS」の感染者ではA型が圧倒的に多いということは、やはりA型の人々が感染するリスクが高いことを示している。反対にO型はA型に比べ感染リスクは低い。 この理由ははっきりしないが、異なる血液型ではコロナウイルスに対する抗体が異なるのではないかとも見られている。いずれにせよ、この結果を公表した研究者は、A型の人々は感染リスクが顕著に高いので、特に入念に予防すべきだとしている。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ
  • いま私たちは先の見えない世界に生きています。これからどうなるのか、世界の未来を、政治経済のみならず予言やスピリチュアル系など利用可能なあらゆる枠組みを使い見通しを立ててゆきます。ブログ『ヤスの備忘録』で紹介しきれない重要な情報や分析をこのメルマガで配信します。『ヤスの備忘録』とともにお読みください。
  • 880円 / 月(税込)
  • 毎週 金曜日