感染ピークは3月の1万人説
楽観論で対処した政府の失敗
個人消費は不安心理で急落へ
1~3月期マイナス3%成長
韓国は、新型コロナウイルス感染で非常事態に陥っている。2月25日の午後4時から26日午前9時までの17時間で、新たに169人が感染したと発表した。1時間当り約10人という恐怖の感染拡大である。韓国が、ここまで感染者が急増した背景に、政府の楽観的な見方が流されていた面を無視できない。
2月初め、日本は大型クルージングの停泊で感染者対策に忙殺されていた。これを見た韓国大統領府は、日頃の「反日気分」も手伝い、あえて「韓国安全論」を唱え、日本との違いを示唆していた。韓国メディアは、政府の楽観論を批判し、ウイルス感染への警戒論を報道し続けた。これを見た文大統領は、恐怖心を煽るものと批判したほどである。こういう「アベコベ現象」が、民間のウイルス警戒心を緩めてしまい、ある宗教団体(大邱市)の礼拝で、今回の大量感染者を出すことになった。文大統領の楽観的見方が、今回の大量感染者発生の遠因になった。
日本も楽観はできない。ここ1~2週間がヤマ場とされている。政府から、できるだけ不要不急の外出を控えるようにとの要望が出るほど、緊張状態に向かっている。韓国の例を見ても分かるように、多数の人間が集る機会を避けることが賢明のようだ。
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