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第100回 教育産業とSTO その2、アート分野のSTO その1
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▼教育産業のプロジェクト
それでは早速教育産業において注目されているプロジェクトを紹介する。上に書いたように、まだまだこの分野では「STO」のプロジェクトは少ない。今回は、「IEO」と「ICO」のものも紹介する。
●IEO
「IEO」とは、「イニシャル・エクスチェンジ・オファリング」の略である。これは、仮想通貨の取引所が代行してトークンセールを行い、資金を集める方法だ。これは、企業自らがトークンセールを行う「イニシャル・コイン・オファリング」の「ICO」に比べ、仮想通貨の知識がある取引所がこれを代行するため、信頼性が高いと考えられている。「IEO」に参加すると、投資家は市場で一般に取引が開始される前の価格でトークンを購入することができる。
もちろん「IEO」は、保有する資産がトークンの価値の前提になる「セキュリティー・トークン・オファリング」の「STO」とは根本的に異なる。「IEO」は仮想通貨の取引所が実施する信頼性の高い「ICO」である。今回紹介するプロジェクトには、この「IEO」によるものも含まれている。
●エジュケーション・エコシステム(Education Ecosystem)
学生や教育者が専門家と一緒に最先端のITテクノロジーと、それを商品化する方法を学ぶプラットフォーム。
いま、AI、仮想通貨、オンラインゲーム開発、サイバーセキュリティー、ビッグデータ分析など最先端のIT分野は急速に発展している。しかし、この分野のエンジニアと開発者は大変に不足している。2018年では世界で2300万人のエンジニアと開発者がいたが、2023年にはその需要の大きさから見て、2770万人が必要になると見込まれている。この需要の大きさには既存の教育機関では間に合わない。
「エジュケーション・エコシステム」は、このIT分野の人材における需要に、現在すでに活躍している第一線のエンジニアや開発者がオンラインでレッスンを提供し、学生や教育関係者が専門知識とスキルを学べる環境を提供するプロジェクトだ。
それぞれのオンラインコースは、AI、仮想通貨、オンラインゲーム開発、サイバーセキュリティー、ビッグデータ解析などの分野に分かれ、専門家がそれぞれの分野で必要なスキルと同時に、テクノロジーを商品化するプロセスを具体的に教えてくれる。「エジュケーション・エコシステム」には、そうした分野のユニークがコースはたくさんある。
また授業だが、これにはライブ・ストリームのチャンネル、これまでのコースの内容を集めたビデオのチャンネル、そして生徒が講師と直接会話のできるライブ・チャットなどを通してレッスンの提供が行われる。
そして、もちろんコースを主催する専門家には、「エジュケーション・エコシステム」のプラットフォームで使用できる独自トークンで支払われる。
公式サイト:
https://www.education-ecosystem.com/
紹介ビデオ:
https://www.youtube.com/watch?v=Y39Vhhb0kPU&feature=emb_logo
トークン販売情報:シンボルは「LEDU」
「エジュケーション・エコシステム」の独自トークンのシンボルは「LEDU」である。すでに「STO」や「ICO」は終了してりるが、トークンの販売は行ってる。以下のアドレスから買うことができる。
https://ledu.education-ecosystem.com/
ページをスクロールしてページの下の方にゆくと、「BUY EDUCTION TOKENS」のタブがある。
▼アート分野のブロックチェーンと「STO」
それでは今回最後のテーマを書く。アートの分野におけるブロックチェーンの適用と「STO」である。今回は、この分野におけるブロックチェーン適用と「STO」の概要を紹介する。
▼ブロックチェーン適用のエリア
ところでアート分野では、次の4つの分野でブロックチェーンの導入が期待されている。
1)所有権と来歴の記録
アートは、特に中間業者の介在が多い分野だ。それらは、アートディーラーや美術商、そしてアートギャラリーなどだ。どんなアートの作品でも、こうした多くの中間業者を介して市場に出てくる。信頼できる中間業者の存在は、アート作品のオリジナリティーを証明するためには重要だ。
他方アートの世界では、贋作は大きな問題である。スイス、ジュネーブにあり、アート作品が本物かどうかを判定する「ザ・ファイン・アーツ・エキスパート・インスティテューション(FAEI)」によると、判定が依頼された作品のうち、なんと50パーセントが贋作か、ないしは間違ったアーティストの作品として登録されていたという。
暗号化されたデジタルデータのブロックを相互につなげ、ネット上に複数存在する分散台帳に記録してハッキングやコピーを防止できるブロックチェーンのテクノロジーは、アート作品のオリジナル性の証明とその来歴、そして所有権の移転の履歴を安全に記録するには絶好の手段となる。どんなアート作品でもブロックチェーンに記録されていれば、スマホのアプリを通して作品の必要な情報が簡単に参照できる。これは、オリジナリティーの証明が価値の源泉であるアート作品にとって、非常に重要だ。
伝統的なアートにおけるオリジナリティーと来歴の記録は、次のようなステップで行うことができる。
a)作品のすべての記録がブロックチェーンに登録されると同時に、作品のオリジナリティーを証明する独自のトークンを発行する。
b)作品が購入されると、所有権移転の証明として、トークンは購入者に渡される。
c)作品の所有者が変わるたびに、このトークンも移転する。
d)こうしたトークンの移転は、すべてブロックチェーンの分散台帳に記録される。すると、トークンの出所が、これを最初に販売したアーティストや美術商のウォレットにさかのぼることができなければ、このアート作品のオリジナリティーには問題があることになる。
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