第98回 金融産業とSTO その2、エネルギー産業とSTO その1

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第98回 金融産業とSTO その2、エネルギー産業とSTO その1 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼金融産業で注目されている「STO」 それでは早速、金融産業でいま「STO」を実施しているプロジェクトを紹介する。紹介するものは、ほぼすべて「TBA」のものばかりだ。「TBA」とは、トークンの販売の日程が決まっておらず、後に発表するとしているプロジェクトのことだ。これは「To Be Announced(これから発表予定)」の略である。 ●シティブロック・キャピタル(CityBlock Capital) ブロックチェーンのテクノロジーを活用した先端的な投資会社。 「シティブロック・キャピタル」は、ブロックチェーンを活用した金融分野の企業への投資に特化した投資会社である。すでに「NYCQ」というファンドを立ち上げ、すでにこうした企業に投資を行っている。投資対象になるのは、デジタル株式、ないしは通常の株式である。仮想通貨は投資対象ではない。 今後、ファンドの「NYCQ」は、投資する企業の数を増やし、金融産業におけるブロックチェーンの適用の拡大を支援する。 STO:TBA 会社名:CityBlock Capital 資産のタイプ:株式 トークンの権利:配当、株式の利子、株式の所有権、 シンボル:NYCQ 公式サイト: https://cityblockcapital.com 紹介ビデオ: https://www.youtube.com/watch?v=XXgPK3_gu44 ●ハック・ファンド(HACK Fund) ブロックチェーンで管理されたベンチャーファンド。 最先端のITテクノロジーを開発している新興企業への投資に特化しているのが「ハック・ファンド」だ。すでに「Hackers/Founders (H/F) 」という名前のファンドを立ち上げ、48カ国で30万人の投資家から資金を集めている。 「ハック・ファンド」の大きな特徴のひとつは、ファンドの管理がイーサリアムのブロックチェーンで行われていることである。デジタルデータを分散台帳に記録するブロックチェーンでは、データの高い透明性が確保される。これはファンドの投資の動きがよく見えるので、投資家にとっては非常に便利だ。 STO:TBA 会社名:Hack Fund V 国籍:ケイマン諸島 資産のタイプ:ファンド トークンの権利:配当 シンボル:HACK 販売価格:1 HACK = 1ドル 最低投資額:10万ドル ボーナス: プレセール時:1ボーナス、40% トークンセールフェーズ1:1ボーナス、30% トークンセールフェーズ2:2ボーナス、20%ー0% 公式サイト: https://hack.hf.cx 紹介ビデオ: https://www.youtube.com/watch?v=gIa7t9HQGvU ▼エネルギー産業とSTO それでは次のテーマを書く。再生可能エネルギーを含めたエネルギー産業全般の「STO」についてである。今回はその概要を紹介する。「STO」を行っているプロジェクトの紹介は、次回にその2で紹介する。 ●エネルギー産業の「セキュリティー・トークン」 原油や天然ガスなどの既存のエネルギー会社で、資金調達の手段として「STO」を実施するところが次第に増えている。特にいま、アメリカではシェールオイルやシェールガスの生産が増大しており、それに合わせて「STO」のプロジェクトも増加する傾向にあるようだ。 それというのも、シェールオイルやシェールガスの掘削を行っているのは比較的に資金の少ない中小の企業が多く、「STO」はそうした企業にとって資金を調達する便利な手段になっているからだ。格好の資金調達の手段というわけだ。 ●再生可能エネルギーとブロックチェーン しかし、既存のエネルギー産業とは異なる再生可能エネルギーでは様相がかなり異なっている。ブロックチェーンを適用したプロジェクトが多く立ち上がっているのだ。そうしたプロジェクトは「ICO」で資金調達をしていたが、いまは「STO」も活用するようになっている。しかし、そもそもなぜ再生可能エネルギーのプロジェクトがブロックチェーンを活用するのか、基本的なポイントを知っていたほうがよいだろう。これは2年前の第4回配信の記事で紹介した内容だが、再度おさらいして見よう。 いまテクノロジーの急速な発展に伴い再生可能エネルギーのコストが非常に安くなっている。 ・石油火力発電(日本)   25円/kWh ・天然ガス火力発電(日本) 13.7円/kWh ・原子力発電(日本)    10.1円/kWh ・風力(イギリス、オランダ)7円/kWh ・太陽光(アラブ首長国連邦)3円/kWh ここまで安くなると、再生可能エネルギーは石炭、石油、そして原子力など既存のエネルギー源と十分に競争できる水準になる。将来は再生可能エネルギーが発電の基本的なインフラになる方向にあることは間違いない。 ●再生可能エネルギー特有の問題
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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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