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第86回 「リブラ」と「デジタル人民元」の動向、クラウド・ストレージとブロックチェーン

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
▼クラウド・ストレージとブロックチェーン それでは今回のメインテーマを書く。クラウド・ストレージの分野におけるブロックチェーンの適用についてである。 「アマゾン」や「グーグル」、そして「ドロップボックス」などクラウドで使えるオンラインのストレージはすでに広く使われている。ファイルのシェアリングやビデオのような巨大データの保存には便利なシステムだ。またオンラインのストレージは使用するデバイスに関係なく、ネットに接続できる環境があればどこからでも使えるので、文書の編集や保管したデータの参照にはとても便利だ。こうした利便性のため、いまクラウド・ストレージの利用は一気に拡大している。使用料も比較的に低廉だ。 だが一方、こうしたオンラインのストレージに重要なファイルやデータを保管することに対するセキュリティー上の懸念も多いのも事実だ。現在、すでに企業データの48%がオンラインのクラウド・ストレージに保管されており、もっともハッキングしやすいターゲットになっている。大企業からの個人情報の漏洩も非常に多いが、そうしたデータはクラウドのストレージに保管されているものが中心だ。 ハッキングによる情報漏洩は毎年早いペースで増加している。こうした状況では、ハッキングを許さない厳重なセキュリティーが望まれるが、サーバーの存在に依存した既存の中央集権的なクラウド・ストレージの方式では限界があると考えられている。ハッカーのセキュリティー破りの手口はどんどんと巧妙になっているので、どれだけクラウド・ストレージサーバーのセキュリティーを強化しても、結局はいたちごっこになり、完全に安心できるセキュリティーの水準には到達しない。 ●ブロックチェーンによるクラウド・ストレージ そのようなセキュリティーへの懸念が大きくなっているときに注目されているのが、ブロックチェーンを活用したクラウド・ストレージのシステムである。これは中央集権的なサーバーとは根本的に異なるシステムであるため、既存のクラウド・ストレージのサービスでは到底期待できない高度なセキュリティーが実現できる。

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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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