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『 田中優の未来レポート 』
第198号/2019.11.15
http://www.mag2.com/m/0001363131.html
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『 新しい住宅会社、「天然住宅西日本」(下) 』
インフラの崩壊
台風のせいで送電線が切れて、千葉市内ですら電気が来なくなってしまった。そうなると最初に困るのは冷蔵庫だ。万一のために貯えていたはずの食品が腐り、使えなくなってしまう。次に浄水場を動かす電気すら停電して断水する。トイレの水すら流せなくなる。さらには通信までも破壊され、助けを呼ぶこともできなくなる。千葉市内なんて東京の隣なのに、まるで「へき地」のようになってしまった。
しかもその中には、太陽光発電装置を自宅につけている人までいた。台風一過の晴れの日には発電するのだが、使うためには蓄電装置が必要で、発電している時間だけ発電装置から電気を使おうと思っても、最大1.5kWの上限に加えて、その時の発電量に合わせた消費をしなければならない。
蓄電池(バッテリー)がないのだから、発電量と消費量を合わせなければならないのだ。ところが太陽光発電は、光が陰れば10%程度までいきなり発電量が減る。そうなると電気は使えなくなるのだ。電気がなくなってもあまり変わりのない装置ならいいが、炊飯器は途中で止まってズグズグのコメになるし、洗濯は最初からやり直しだ。すべての暮らしが「電気は絶対になくならないもの」として設計されているのだから使えない。
そんな時、電気や水を自給できる仕組みがあったら、困りはしなかった、少なくとも急場を凌げたのではないかと思うのだ。
・・・(中略)・・・
簡単に言うなら、安い金額で蓄電して電力自給するためには、「バッテリーには大きな癖」があり、それをわかった上でなければ使えないということだ。
南房総で台風の後に長引く停電があったが、太陽光発電をセットしてあっても発電しているときの電気を 「自立運転モード」 であれば使えたことを知らない人が多く、その使える電気がその時点の発電量が上限であり、最大でも1.5kWまでであることも知らず、どの電化製品なら使えるかもわからない人が多かった。
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