婚約を打ち明けしこの緑陰に 礼子
これは同窓会句会での作品。
先生の句評です
「打ち明けたのは『結婚』ではなく、『婚約』。
ここがこの句の面白い処。では誰に打ち明けたのか。
緑陰に誰がいるのか?
婚約したことを別の異性に告げたのか。
緑陰に穏やかでない複雑な男女関係が窺える。
いつも逢っている二人に決定的な瞬間が訪れた。
同窓会句会にこのような句を出してくれる勇気が嬉しい。
昔を思い出し、『そろそろ仲間たちに披露しても良い頃』と思った処が素敵。」
吟行場所は学園のキャンパスでした。
本人は「打ち明けた相手は同性」と句会後に語っていましたが。。。
一旦本人の手を離れてしまうと、その解釈を詠み手に委ねてしまうところが
俳句です。
婚約を打ち明けしこの緑陰に
季語は「緑陰」夏です。
ところで「平成俳人大全書」(東京四季出版)と言う本が発売されました。
その第四巻276頁に小生の句が載っています。
1冊1万円とバカみたいな値段なので、立ち読みして戴ければと思います。
(買っていただいても私に印税は入ってきません)
この本のコンセプトは「平成の万葉集」と言う事で、
いろんな俳人の句を集め後世に残す と言う事だそうです。
なお、このメールに返信しても筆者には届きません。まぐまぐの事務局でボツにされるので
ご注意ください
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