竹の子の家をつついている気配

私はこういう経験はありません。

この句を見たときは強風か何かで、伸び掛けている筍が壁を叩いているのかと思いました。

だからなんだ?という感じで没。


しかしこういう家に棲んでいた人には実感があるようで、別の人が特選に取りました。

「竹の子の力強さが感じられる。実際にぼろい畳だと破って出てくるんです」
とのこと。

先生の選にも入っていました。

先生が言うには
「とても実感が有って、竹の子には気負されます。
でも家ではダメ。床です。
そして『つつく』もダメ。つつくを辞書で引いてごらんなさい。
何度も押すという意味が書いてあるでしょう?
これでは竹の子が壁を叩いているように感じられます」

そうでしょう、そうでしょう。僕と同じ感覚だ。

続けて先生
「それでは、どう直したら良いでしょう?
そうです、『床突き上げて』ですね」

ということで。



竹の子の床突き上げている気配


季語は「竹の子」初夏です。



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