今回も啄木忌がテーマです。

啄木は貧乏だったそうです。そして本人も、妻も娘も若くして肺病で亡くなっています。

息子は生後すぐに病死のようです。

そういう時代だったのか、或いは血統なのか。


啄木の職歴を見ると確かに裕福ではないだろうなと思わせますが
一方で金田一春彦は
「彼の借金の殆どは浅草の娼妓との遊興費に費やされた」と語っています。

金田一春彦の父、京助が啄木の為に家財を売って用立てていたため
恨みがあったのでしょうか。

啄木の死後70年経って、娼妓と遊んだ様子が描かれた作品がいくつも発表されたのです。


さて、掲題の句。

貼り出された対象は、決して優秀な学生とは限りません。

それは「奨学金」ではなく、「免除」という言葉が使われているからです。

つまり何かの事情で保護者たるものがいないのでしょう。

「この部分が啄木と響きあっていて良い作品になっている」
というのが先生の評でした。

こういう句は啄木をよく知ってないと作れませんね。


授業料免除の掲示啄木忌


先週に引き続き、季語は「啄木忌」 4月です。




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