この日の吟行は雨の中でした。 上野の輪王寺へ行ったのですが、それほど大きな寺でもないので、 大方の句は似たようなものが出来上がってきました。 その中で私が特選に採ったのは 雨粒を枝に通して糸桜 掲題の句と同じ情景を詠んだのでしょう。 「通して」と「糸」が繋がっており、こちらの句の方が洒落てるな と感じたのです。 そうしたところ先生の解説がありました。 この「通して」と「糸」の関係は「縁語」と云うのだそうです。 辞書で引くと「縁語とは、一首の中に意味上関連する語を連想的に2つ以上用いることで 歌に情趣を持たせる、和歌の修辞技法>のひとつ。」と書いてあります。 技法としてはあるのですが、この句の場合は狙いが見えすぎてしまい、 技巧に走ってると感じさせてしまうのだそうです。 簡単に言えば、縁語でも、「通して」と「糸」ではあまりに近すぎる とのこと。 従って、同じことを詠むのであれば、掲題の句の方が良いとの事でした う~む、俳句は難しい。 ちなみに私は絵馬の中に「〇△君の頭がよくなりますように」と書いてあるのを見つけて なにを余計なお世話を言ってるんだ?と笑ってしまい 春時雨絵馬に祈りし他人(ひと)の幸 と詠んだのですが、共感してくれたのは一部の人でした。 やっぱり誰もが見る景でないとね。 水滴のつうつと落ちて糸桜 「つうつ」の部分は現代語で書くと「ツーッ」と読んでください 季語は「糸桜」春です。  東京のレンタルオフィスなら矢(ちかい)、都心にある便利さ