これも私の句ではありません。句会で出逢った句です。

大雪の翌日です。

浅草ですと朝から観光客が押し寄せますから、警察官の人も町内の人に頼るだけでなく
自分でも雪かきをしていたんですね。

10時を過ぎれば客足も伸びてきますから、かなり朝早い時期の光景でしょう。

これは先生が手を入れた後の句です。

原句は 警官の雷門に雪を掻く

これでも云ってることは同じです。

ただ原句は誰が何をしたというただの文章になっている

これでは詩的要素が無い

雪を掻く雷門の警官も

こうすることで驚きというか、そんなに大変な雪だったのか ということが強調されると言う事です。

ついでに幾つか言葉の紹介です

垂り雪・・・しずりゆき と読みます。雪が落ちてくることです。落雪ではちょっと硬いですね

雪晴れ・・・前にも書きましたが雪が降った翌日の快晴を言います。
      東京では滅多にお目に掛かれません。

雪解雫・・・ゆきげしずく 雪が解けてしずくとなってぽたぽたと落ちている様子です

わらじ大王・・・これは浅草ならではみられる景色ですが仁王様の事です
         仁王像の前に大きな草鞋がぶら下がっていることに依ります
         こんな大きな草鞋を履く奴がこの寺を守っているのか と思って
         魔が去っていくのだそうです。



雪を掻く雷門の警官も

季題は「雪掻き」 冬の句です。