2月は雪が多かったですから。
最初にお断りしておきますが私の作った句ではありません。
ある句会の互選で特選を得た句です。互選というのは仲間同士の選であり、先生の選ではありません。
互選の中での特選です、繰り返しますが先生の選とは別物です
雪が降ると外出もできず、他にすることも無ければ、いろいろと人生を振り返るのでしょう。
この二人はどうやらかなりの年配のようです。
この先、どっちが先に死ぬんだろう。
自分が死んだあとは、相手の人はどうなるだろうか。
一人で生きて行けるだろうかなどをはっきりとは言わないまでも会話の中で気にしている様子。
と云うのが一般的な解釈かと思うのですが、残念ながら先生からダメ出しが出ました。
ダメなのは次のようなことなのです。
まず、この互いに気遣っている二人の関係は何なのだろう?
永年の苦労や喜びを共にしてきた関係でなくては詩にならない
つまり夫婦であるべきなのだ。
これが友達同士では違和感がある。
しかしこれが夫婦だとすると「お互い」の「お」が余計だ。
夫婦では何か遠慮がある関係になってしまう。
つまり「お」を付けたことで夫婦であることを否定してしまっている。
それがこの句の最大の欠点であり、二人の関係を判らなくしてしまっている。
と云う事だそうです。
事務室(というか会議室)に居た誰もがその「お」の使い方に気づかず、かつ指摘されて納得しました
俳句とは難しいものです
お互いの余生気遣ふ雪の夜
季題は「雪」 冬の句です。
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